終活のススメ

お葬式・お葬儀・遺品整理

  • あなたは「親の葬儀」について、考えたことがありますか。あまり縁起のいい話ではないため、つい避けてしまいがちですが、「その時」はいつか必ずやって来ます。「簡素な葬儀を望んだのに高額な料金を請求された」といった金額に関するトラブルも問題となっていますが、もっと重要なことは別にあると言われています。故人も送る側も納得できる葬儀のためには、どんな終活準備が必要なのでしょうか。
  • 高齢者はなぜ終活に走るのでしょうか。「子どもに迷惑をかけたくない」「お金をかけたくない」という理由に尽きと思います。「自分らしいお葬式を考えておきたい」という高齢者も最近増えましたが、「お葬式の花はこれにしてほしい」「死に装束はこれにしてほしい」などと、事細かに自分のお葬式をプロデュースしたいという人は、実はまだ少数派です。そもそも、自分のお葬式を盛大に派手にやってほしいと言い残す人は少ないでしょう。ある調査によりますと、6割以上が、家族を中心とする葬儀を希望していました。高齢者にとって、お金をかけず、子どもにも迷惑をかけないやり方が、家族葬というイメージなのだと思います。

親の葬儀で慌てないよう準備したいこと

準備したい(1)終活のススメ:親の交友関係をつかむ

どんなお葬式にしたいか、家族でコンセンサスがとれていなければ、トラブルにつながることもあります。「家族だけでお葬式を」と親にいわれても、子どもからすれば、親戚に声をかけないわけにはいきません。仮に家族だけで済ませたとしても、死の事実を伝える必要があります。離れて暮らす子どもは、親がどの親戚や友人と親しく付き合っていたか、まったく把握していないことが多いです。親は自分の兄弟姉妹、いとこと親しく付き合っていても、子どもはその人たちの連絡先を知らないというケースは珍しくありません。妻が突然死した場合、妻の友人の連絡先を知らない夫は少なくないのです。長年、妻の話を上の空で聞いていたせいですね。同じ家に住んでいてもそうなのですから、離れて暮らす子どもなら、可能性はより高まります。事前に親の交友関係を把握しておくことは、とても大切なのです。年賀状の欠礼あいさつなどで訃報を知らせると、「もっと早く知らせてほしかった」「なぜお葬式に呼んでくれなかったのか」と、故人の友人から文句を言われることもあります。「せめて仏壇に手を合わせたい」「お線香をあげたい」と、連絡してくる人たちもいるでしょう。遺族は、そうした人たちの対応に追われることにもなるのです。

準備したい(2)終活のススメ:親がどんな準備をしているのか把握しよう

お葬式代で家族に迷惑をかけたくないと、冠婚葬祭互助会に加入して、積立金を払っている高齢者も多いです。この事実を子どもが知らなければ、せっかくの積立金も無駄になってしまいます。お葬式が終わった後で本人の加入者証書が出てきた場合、同居していない家族でも名義変更すれば互助会のサービスは受けられるものの、解約すれば、解約手数料が引かれるため、積立金全額は戻ってきません。月々数千円の積み立てでも、何年も加入すれば数十万にもなります。数万円の予約金を支払って葬儀社で生前予約する人もいます。亡くなったら自分で葬儀社に連絡することができないのですから、家族にも知らせておく必要があります。自分の親が、こういった準備をしているかどうかを確かめておくことが重要です。

準備したい(3)終活のススメ:親の墓、どこに建てる?

お墓もお葬式と同じで、故人の遺骨を納める場所ではあるものの、遺された人が故人に手を合わせる場所という意味では、遺された人のためにあるともいえます。信仰する宗教がないと言う反面、多くの人は「お墓に行くと、亡くなった人に会える気がする」と感じていることも明らかになっています。「子どもに迷惑をかけたくない」と、生前にお墓を建てる高齢夫婦はとても多いのです。しかし実家の近所の霊園に建てたはいいが、実際に両親が亡くなってみると、実家から離れた場所に住んでいる子どもにとっては、墓参りは金銭的にも時間的にも大きな負担となります。昨今、お参りの形跡がなく荒れた無縁墓が増えていることが社会問題となっています。無縁墓の多くは子孫が絶えてしまったというよりも、子孫が遠く離れたところへ行ってしまった結果、増加しているのです。

遺品の整理と形見分けについて

「葬儀を終えた後」

人が亡くなったとき、遺族は故人を弔うために葬儀を行います。葬儀は故人にとってはもちろんのこと、残された遺族たちにとっても非常に大きな意味があります。さらに、葬儀を終えた後にも遺族にはやらなくてはならないさまざまなことがあります。そして、葬儀を終えた後にやらなくてはならないことのひとつに遺品整理と形見分けがあります。 そこで今回はこの遺品整理と形見分けについての決まりごとやしきたりなど、さまざまな知識についてご紹介させていただきます。

「遺品整理とは ・遺品整理の方法について」

・遺品整理とは
・遺品整理の方法について
・故人が生前に勤めていた会社の資料やデータなどについて
・故人が生前に自営業をされていた場合について
・故人が生前に書き残した日記や手帳、住所録などについて
・故人が生前に友人や知人の方から何かをお借りしていた場合について
・遺品整理業者に委託する場合
・遺品整理業者とは
・遺品整理業者に依頼する際の注意点について
・遺品整理業者に依頼した場合の金額の目安について
・形見分けとは
・形見分けの方法について
・形見分けをするときに注意すべきこと
・形見分けのときに贈る品物について
・形見分けをする時期について

遺品の整理と形見分けについて詳細

「遺品整理とは」

遺品整理とは文字どおり、故人が遺した品である遺品を整理していくことを指します。 大切な故人の遺したものは残された遺族にとっては、とても大切な思い出の品であり、故人の身の回りのものを整理したり、処分したりするという行為はとても辛いことですが、いつかは整理をしなくてはなりませんし、遺品整理をしていくことで気持ちの切り替えができることもあるでしょう。 ですから、故人との大切な思い出の品であっても葬儀の後の手続きなどがひと段落したら、少しずつ遺品整理をしていくのがよいでしょう。

ちなみに遺品整理をはじめる時期の目安についてですが、四十九日(七七日)が終わった後が目安といわれているようですので、四十九日を過ぎた後から徐々に遺品の片付けをはじめていくのがよいのではないでしょうか。

「遺品整理の方法について」

ここまでは、遺品整理とはどのようなものなのかにご紹介させていただきましたが、ここからは実際に遺品整理をする際にどのようにすればよいのかを具体的な例を交えながらご紹介させていただきます。

【故人が生前に勤めていた会社の資料やデータなどについて】
故人が生前に勤めていた会社の仕事用の資料やデータなどが遺品として出てきた場合は、自分たちで勝手に判断して処分したりしてはいけません。 このような場合には故人が勤めていた会社や、そこに勤めている故人の元の上司や部下の方に事情を説明して遺品をどのようにすればよいか相談し、しっかりと確認しましょう。 そのうえで会社側の指示にしたがい、遺品として出てきた資料やデータを処分したり返却したりするのがよいでしょう。

【故人が生前に自営業をされていた場合について】
生前に故人が自営業をされていたような場合には、生前に遺していた領収書や請求書などの書類をしっかりと残しておくようにしましょう。 これは過去の所得税がかかってくることがあるためで、領収書や請求書などの書類について5年間は保存しておくようにしましょう。

【故人が生前に書き残した日記や手帳、住所録などについて】
故人が生前に書き残した日記や手帳、住所録などが遺品として出てきた場合にはそれらもしっかりととっておくのがよいでしょう。これは後で何か思わぬところでこのような日記や手帳、住所録などが必要になってくるケースもあるためです。 故人の日記や手帳、住所録などについては少なくとも3年くらいの間は手元に残してとっておくのがよいでしょう。なお、これは手書きで書かれたものに限らず、パソコンなどで作成されたデータであっても同様ですので注意するようにしてください。 また、故人が書き残した日記や手帳は故人の思い出の品にもなりますし、故人が生前どのように生きてきたかを知り、それを学ぶきっかけになることも少なくないので大切に持っておくのもよいのではないでしょうか。

【故人が生前に友人や知人の方から何かをお借りしていた場合について】
故人が生前に友人や知人の方から何か借り物をしていた場合で、そういったものが遺品として出てきた場合には、故人が亡くなってしまったからといって、いつまでもお借りしたままでは相手の方も困ってしまいますので必ずなるべくすみやかに返却するようにしましょう。

「遺品整理業者に委託する場合」

ここまでは遺族が自分自身で故人の遺品を整理する際の方法やその注意点についてご説明させていただきましたが、さまざま事情によりどうしても自分で故人の遺品を整理することができないというケースも決して少なくありません。 そこでここからは遺品整理業者に遺品の整理を委託する場合の方法や注意点、委託をした場合の金額の目安などについてご説明させていただきます。

「遺品整理業者とは」

遺品整理業者とはその名の通り、遺族に代わり故人の遺品の整理を行ってくれる業者のことです。 具体的には故人の遺していった遺品を形見として残しておくものと、処分するべき不要なものとに分けてトラックなどで運び出す作業をしてくれます。

「遺品整理業者に依頼する際の注意点について」

前項で述べたようにこのような遺品整理業者は遺品整理を自分の手で行なうことができない場合などに特に便利です。
たとえば、故人の生前の自宅が賃貸物件などで退去期限が迫っている場合や、多忙であったり、故人の自宅が離れていたりするためになかなか遺品整理のための時間をとることが難しい場合、また遺品の量が非常に多く自分だけではとても整理しきれそうにないときなど、このような場合には自分で遺品整理を行なうよりもこのような業者に依頼をするほうがよいでしょう。
しかし、遺品整理を業者に委託する場合はどの業者に依頼をするかを慎重に選ばなくてはいけません。

遺品整理業者を選ぶためのポイントはいくつかあります。
たとえば、依頼をした場合の金額もそのひとつといえるでしょう。
遺品整理業者に依頼する場合、事前に金額がいくらくらいかかるのか見積りを出してもらうことができるので、どの業者にするかを決めるのに見積りで出された金額をひとつの目安とするのもよい方法のひとつではないでしょうか。
ただし、業者選びのポイントは決して金額だけではありません。 いくら金額が安くても依頼した業者やその作業員の質が悪ければ、後で後悔をしてしまうことも少なくありません。
先ほどもご説明させていただいた通り、遺品整理業者というのは故人の遺品を残しておくものと不要なものとに分けて搬送するのが仕事ですが、質の悪い業者に依頼してしまって、業者の作業員が本来残しておくべき故人の遺品を誤って破棄してしまったというケースなどもあり、業者選びには慎重な判断が必要であるといえるでしょう。

また、遺品整理をしていると遺品整理前日までに気付かなかった品が出てくることがあります。 そのような場合でも質の高い作業員であれば廃棄する前に見つけて一言残しておくべきかどうかを確認してくれたりすることもあるようです。

「遺品整理業者に依頼した場合の金額の目安について」

前項でご紹介したように遺品整理業者を選ぶ際にはさまざまなポイントがあります。 そのひとつが金額ですが、ここでは一般的な業者に遺品整理を依頼した場合の金額の目安についてご紹介していきます。

1Kの場合 (作業員) 1~2名 程度   (金額の目安) 4~6万円 程度
1DKの場合 (作業員) 2名 程度 (金額の目安) 8~10万円 程度
1LDKの場合 (作業員) 3名 程度 (金額の目安) 12~14万円 程度
2DKの場合 (作業員) 3名 程度 (金額の目安) 15~18万円 程度
2LDKの場合 (作業員) 4名 程度 (金額の目安) 18~22万円 程度
3DKの場合 (作業員) 5名 程度 (金額の目安) 21~26万円 程度
3LDKの場合 (作業員) 6名 程度 (金額の目安) 24~30万円 程度

以上が遺品整理業者に遺品整理を委託した際の料金の目安です。
ただし、これはあくまで目安ですから、よりくわしい金額をお知りになりたいという場合は前項でご紹介した通り、一度業者に見積りをとってもらうことをおすすめいたします。

「形見分けとは」

形見分けとは生前に故人が大切にしていた物を親族や近親者、故人と親しかった人たちに贈る習慣のことをいいます。
なお、何を形見分けするかについては特に決まりはなく時計や装飾品、書物などさまざまなものが贈られます。

ちなみにこの形見分けの習慣は昔から現代まで行なわれてきたものですが、かつては着物を贈ることが主だったそうです。これは故人の着ていた着物にその魂が宿るといわれていたからだそうです。また、当時は着物が大変貴重なものであったため、丈の長さを調節したり染め直して作り変えたりして、ひとつの着物を代々受け継いで使っていたともいわれています。

「形見分けの方法について」

ここまでは形見分けとはどんなものかについてご説明させていただきましたが、ここからは具体的な形見分けの方法やそのしきたりについてご紹介させていただきます。
先ほどもご紹介した通り、形見分けとは故人が生前に愛用していた物や衣類などを近親者や故人と親しかった方に贈る習慣ですが、まずは誰に何を贈るかについて決めなくてはなりません。 具体的に誰に何を形見分けするかについては、故人とその品物を贈る相手との間柄を考慮しつつ、遺族が相談して決めていきます。
また、形見分けについて何か故人からの遺言があれば、それに従って形見分けをしていきます。

「形見分けをするときに注意すべきこと」

ここからは形見分けをする際のマナーについてご紹介させていただきます。
まず、形見分けをするのは基本的には、故人と特に親しかった人だけにしましょう。 形見分けは断りにくいものですから、それほど親しくなかった人や目上の人に対してはかえって失礼にあたります。ただし、目上の方であっても本人から形見分けの申し出があった場合には問題ありません。

また、品物を渡す際のマナーですが、形見分けをする際の遺品には包装はせず、そのままお渡しするのがしきたりです。さらにこのとき、故人がその品を愛用していたときの思い出話なども交えるとよいかもしれません。

「形見分けのときに贈る品物について」

前項でご説明した通り、形見分けをするときに贈る品には特に決まりはありせん。 衣類や時計、装飾品や万年質、書物など何でも構いません。
しかし、形見分けでもらったものは捨てるわけにはいきませんから、贈るときは傷みがひどいものやあまり古いものは贈らないように気をつけ、相手がもらって喜ぶもの、愛用できるものを贈るように心がけましょう。
このとき、形見分けの前に品物を受け取ってもらえるか相手に一度確認してみるのもよいでしょう。また、贈るものがあまり高価なものになってしまうと贈与税がかかってしまうことがあるので貴金属などを送る場合には十分注意しましょう。

「形見分けをする時期について」

形見分けは葬儀の後に行なうものですが、一口に葬儀の後といってもその時期はそれぞれの宗教ごとに異なります。
そこで、ここではそれぞれの宗教ごとに形見分けをする時期についてご紹介させていただきます。ご自分の信仰されている宗教にあわせて形見分けをするようにしましょう。
仏式の場合 四十九日の忌明けのとき
神式の場合 五十日祭のとき
キリスト教 故人が亡くなってから1ヶ月後の追悼ミサや記念会のとき