マイカーローンに申し込みをしたけど、仮審査結果連絡がこない、審査結果連絡が遅いので審査に落ちてしまったのではないかと、不安になられる人も少なくありません。
マイカーローンを借りるためには、ローン会社が行う所定の審査に通過する必要がありますが、マイカーローンの審査はカードローンなどの審査と比較すれば、時間を要する傾向にあります。
審査結果の連絡がこないのは何らかの理由がありますが、必ずしも審査落ちを意味するわけではなく、むしろ他の理由があることが多いです。
ここでは、マイカーローンの審査が遅い理由や、審査に通過する・審査時間を早くするためのポイントについて解説していきます。
マイカーローンの仮審査の流れと審査時間
マイカーローンの仮審査は、車の購入資金を借り入れる際の重要なステップとなります。
このプロセスでは、申込者の返済能力や信用情報が確認され、融資を受ける可能性があるかどうかが判断されます。
マイカーローンの審査の流れは、基本的にどんな銀行や会社であっても大きな違いはなく、まずは仮審査(事前審査)で主だった部分をチェックし、その後本審査に進むケースが多いです。
金融機関によっては、仮審査なしで本審査を行う場合もあります。
仮審査を通過すると、本審査へと進むことができ、最終的な融資の可否が決定されます。
仮審査は通常、オンラインまたは窓口で申し込みが可能で、比較的短い時間で結果が出るため、購入予定の車を優先的に確保するためにも、迅速に進めることが推奨されます。
仮審査においては「申し込み者の状況(年収など)がローンの借り入れ金額に見合っているか」をチェックしています。仮審査に時間を要するケースは少なく、早ければ当日中には結果が出るところもあります。
仮審査が終わって借り入れ可能と判断されれば、本審査に進みます。
仮審査と本審査の違い
マイカーローンの仮審査と本審査には、いくつかの顕著な違いがあります。
まず、仮審査は申込者の基本的な信用情報や返済能力を初期的に確認するプロセスであり、迅速に結果が出ることが特徴です。
本審査では、自動車の購入書類(注文書や見積もり書など)、収入証明書(住民税決定通知書・源泉徴収票など)、本人確認書類(運転免許証など)などが必要になります。
本審査では実際にこういった書類も含めて細かく申込者の情報をチェックし、融資に支障がないかどうかを確認されます。借入金額や金利なども、この本審査の時に正式に決定します。
本審査では様々な書類のチェックなどが必要になるため、審査結果が出るまでに時間を要することが多いです。
このようなステップを踏むことで、金融機関は適切な融資判断を行うことができます。
仮審査結果が出るまでの一般的な期間
マイカーローンの仮審査結果が出るまでの期間は、金融機関によって異なることがありますが、一般的には翌日から3営業日程度が目安とされています。
銀行系の仮審査では1週間程度かかることもありますが、ディーラーローンや販売店独自の自社ローンの場合、即日で結果を得られる場合もあります。
審査期間に影響を及ぼす要因として、申し込みの混雑や書類不備、メール設定の不具合などが考えられます。
そのため、希望する引き渡しスケジュールに間に合うよう、余裕を持って申し込むことが重要です。
本審査の審査時間は一般的に5~10営業日程度が目安ですが、場合によってはそれ以上に時間が掛かる場合もあり、気長に待つ必要があります。
マイカーローン各会社の公式サイトに掲載されている審査時間はあくまで目安であり、実際の審査時間は状況によって異なります。
審査に時間が掛かっても良いよう、余裕をもって申し込むのがおすすめです。
マイカーローンの審査時間が長いのは保証会社によることが多い
マイカーローンの審査は、実際にローン商品を取り扱う金融機関と、指定されている保証会社がそれぞれ行います。
主に銀行が審査をしていると思われがちですが、実際は審査の多くを保証会社が行っており、最終的な審査の可否は保証会社が決定するケースが多いです。
そのため、審査の厳しさや審査時間などは、銀行というよりも保証会社に左右される傾向があります。
なお、ローン会社によっては保証会社を2つ用意していて、片方の保証会社の審査に落ちた場合に、もう片方の保証会社に審査を依頼するところもあります。
上記のような場合において2つ目の保証会社の審査に移行すると、実質的に2回審査を行うことになるため、審査には時間を要することが多いと考えられます。
こういった場合は、2つ目の保証会社はやや審査基準が緩くなるという場合が多いです(そのぶん金利が上乗せになる場合もあります)。
マイカーローンの審査結果が来ない理由は?
マイカーローンの審査結果がいつ出るかは、仮に同じ金融機関のマイカーローンであっても、申込内容によって異なります。
マイカーローンは借り入れする金額が高額になるため、キャッシングやカードローンなどとはことなり、審査は慎重かつ厳しく行われます。そのため、必然的に審査に要する時間も長くなることが多いです。
審査結果が遅い場合だと、審査に落ちたのではないかと考える方もいらっしゃいますが、審査落ち=審査結果の連絡が遅くなるとは限りません。
審査結果の連絡が遅くなる原因としては、主としては次のようなものが考えられます。
- 必要書類等に漏れやミスがある
- 融資可否の判断が難しい
- 土日祝(ローン会社の休業日)を挟んでいる
- 窓口が混雑している
- 夜間や早朝に申し込みをした
- 在籍確認ができない
- 審査結果の連絡が届いたことに気付いていない
- 申し込みが完了していない
必要書類等に漏れやミスがある
申し込み内容や必要書類等に漏れがあったり、間違いがあったりすると、書類の再提出が必要になったり、確認のための手間が発生します。
このような場合は、ローン会社の側から連絡があると思われます。確認や書類の提出が完了するまでは審査が進まないので、なるべく早く対応しましょう。
融資の可否の判断が難しい
融資が可能かどうか微妙なラインの場合は、審査結果が出るのに時間を要することがあります。
スムーズに融資可能と判断されるに越したことはないのですが、審査結果の連絡が遅い=審査落ちとは限りませんので、気長に待ちましょう。
土日祝祭日等ローン会社の休業日を挟んでいる
土日祝などローン会社が休業日の場合は、その間は審査が進みませんので、休みの日を挟む場合はその分審査に時間がかかることになります。
特にGWや年末年始などのような長期休みを挟んだ場合は、審査結果の連絡が遅くなることが多いでしょう。
審査担当窓口が混雑している
短期間に多くの申込が入ったことで審査が混雑している場合だと、どうしても審査に時間がかかってしまうため、審査結果の連絡が遅くなることがあります。
夜間や早朝などに申し込みをした
マイカーローンはWebで申し込むと24時間いつでも申し込みが可能ですが、審査は24時間行われるわけではありません。
そのため、夜間や早朝など審査が行われていない時間や、営業時間内であっても遅い時間に申し込んだ場合は、即日審査と謳われていたとしても、審査結果の連絡が当日中にできません。
本審査のように日数を要する審査であれば、あまり時間帯を意識する必要はないですが、仮審査などで当日中に審査結果を知りたいような場合は、なるべく平日の午前中に申し込むのがおすすめです。
在籍確認ができない
マイカーローンの審査を完了させるためには、多くの場合勤務先への在籍確認が必要です。
在籍確認とは、申込者が本当にその勤務先に在籍していることなどを確認するためのものです。
在籍確認は電話で行われることが多く、その場合は勤務先への電話への対応が必要になります。
勤務先が休みであったり、電話に対応ができなかった場合など、何らかの原因で在籍確認ができなかった場合だと、審査の可否を判断することができなくなります。
この場合だと、在籍確認が取れるまで審査結果が出ませんので注意してください。
審査結果の連絡が届いたことに気付いていない
審査結果の連絡はメールや電話、郵送などで行われます。
審査結果の連絡が遅い場合、何らかの原因で審査結果が届いていることに気付いていないことも考えられるので、一度迷惑メールフォルダなどを確認してみましょう。
申し込みが完了していない
何らかの原因で申し込みがきちんと完了していなかった場合だと、当然ではありますが、審査結果の連絡も来ません。
審査結果の連絡が遅い場合は、念のため申込がきちんとできているかどうかも確認しておくと良いでしょう。
このように、審査結果の連絡がこないのは様々な理由が考えられます。
ご自身だけでは判断できない部分もあると思いますので、審査結果がなかなか来ない場合は、一度申し込みをしたローン会社に状況を問い合わせてみると良いでしょう。
マイカーローンではどんなことを審査する?
マイカー(自動車)ローンの審査項目は多岐にわたりますが、代表的な審査項目としては、以下のようなものがあります。
- 個人の属性(勤続年数/雇用形態/年収など)
- 返済負担率・他社からの借入れ状況
- 延滞や金融事故等がないか
これらの項目に対して、銀行やローン会社などが自社で設定している合格基準に達していない項目があると、審査に落ちてしまいます。
個人の属性の審査
マイカーローンの審査にあたり、その人の属性は必ずチェックされます。具体的なチェック項目を挙げると、その人の年収や勤続年数、雇用形態、年齢等です。
- 年収
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言うまでもないですが、年収が高ければ高いほど信用度が高くなりやすく、借り入れ可能な金額も大きくなります。
年収の額だけではなく、その年収が安定収入であるかどうかも審査されるポイントになります。
年収が低くても審査に通らないわけではありませんが、ローンを差し引いても、最低限の生活に必要な費用が残ることが重要です。
- 勤続年数
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購入する車の金額によるところもありますが、一般的に2年以上の勤続年数があると良いと言われています。
3年以上であれば、勤続年数が問題にされることはないでしょう。
- 雇用形態
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正社員や公務員といった一般的に安定していると言われる立場の人ほど審査は有利に進められます。
一方でアルバイトやパートの方でも、安定収入があると見なされれば審査に通ることもできます。
- 年齢
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基本的には20代よりも30代の方が審査には有利になると言われています。
また社会人になって年数が浅い方がマイカーローンに申し込む場合は保証人が必要になる場合もあります。
返済負担率・他社からの借り入れ状況の審査
返済負担率とは、年収に対してローンの年間返済額が占める割合のことです。この返済負担率も、返済能力があるかを判断する上で重要視される項目です。
一般的に、返済負担率は年収の30%程度留めておくのが目安とされています。
肩書だけ見れば問題がなさそうな人であっても、他社からも多額の借り入れがあったり、車の購入金額が年収に対して高すぎると、ローンの返済額が年収に見合っていないと見なされ、マイカーローンの審査に通ることはできません。
借り入れ状況を見るために、審査を行う会社は信用情報を確認しています。信用情報には個人のキャッシングやローン等の利用歴が記載されており、それらの情報をもとに審査を行います。
借り入れ状況を記入する際に過少申告をしても意味はなく、むしろ信用を失って審査落ちするケースも考えられるため注意が必要です。
過去に延滞や金融事故等がないか取引状況の審査
クレジットカードやローンの支払い歴などは信用情報に記録されており、延滞等があると、返済能力に問題があるとみなされ審査落ちになる場合があります。
特に債務整理等の金融事故歴があるブラックの方の場合、審査において信用情報の照会がある銀行などのマイカーローンの審査に通ることは難しいです。
信用情報は一定期間(たいていは5年ほど)が経過すれば消去されるので、信用情報に傷をつけてしまったからといって恒久的にマイカーローンを利用できないわけではありません。
審査に不安がある方であれば、オリエントコーポレーションまたはジャックスを保証会社に指定しているマイカーローンを選ぶと、審査が通りやすいです。
自動車マイカーローンの審査結果に総量規制は影響しない
マイカーローンは基本的に総量規制の対象外になっているため、審査結果に総量規制が影響する事は基本的にありません。
総量規制は、貸金業者から借り入れを年収の1/3までに制限する決まりのことです。
総量規制が適用されるのは、消費者金融などの貸金業者から借り入れをする場合です。
総量規制を定めている貸金業法は、貸金業者にしか適用されず、銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫銀行などは総量規制の対象外になります。
また、住宅ローンやマイカーローンなど、低金利で返済期間が長く、かつ定型的に貸付額が高額であることが多い一部の借入は、総量規制の対象外になります。
詳しくは、日本貸金業協会の「総量規制について」を確認して下さい。
ただし、総量規制の対象外とはいっても、他社ローンの借入や毎月の返済額などは、審査結果に影響します。
別の言い方をすれば、既に他社からの借入が多いことで、マイカーローンの返済に無理があると判断されれば審査落ちになります。
既に総量規制ギリギリまで借りているような方だと、他社借入が多いことで返済に支障があると判断され、審査に通過しない場合も多いと考えられるため、その点は留意が必要です。
マイカーローンの審査に通る・審査時間を早くするためのポイント
マイカーローンの審査に通過するためには、次のようなポイントについて、あらかじめチェックしておくのがおすすめです。
- 事前に簡易審査を利用する
- 返済負担率を自身で計算し、無理のない返済計画を立てておく
- キャッシングやローンなどの残債がある場合は、できる範囲で一括返済をしておく
- 勤続年数が短い場合はローンは控えた方が無難
- 申し込みの際に記入する個人情報は正確に記載する
これらの点を抑えておけば、審査を行う側も審査をスムーズに進められるので、審査時間を短くすることにもつながります。
事前に簡易審査を利用する
多くのマイカーローンでは、公式サイトに年収や借入希望額などいくつかの項目を入力し、その条件で借り入れが出来そうかどうかを判断するための簡易診断システムがあります。
簡易診断に入力した条件で融資が出来そうな場合は、「融資が可能と思われます」などといった表示が出ます。
こういった表示が出ない場合は、借入金額を見直すなどして、審査に通過できそうな状態にして申し込むのがおすすめです。
返済負担率を自身で計算し、無理のない返済計画を立てておく
マイカーローンの審査では、個人の属性だけでなく返済負担率の部分が重視されます。
事前に返済負担率や毎月の返済額がどのくらいになるのか自分でも計算しておき、無理なく支払いを行えるよう考えておくのがおすすめです。
キャッシングやローンなどできる範囲で一括返済をしておく
キャッシングやローン等の残債が多い場合、返済負担率が高くなり返済能力に問題があると見なされる可能性が高くなるため、できる範囲で一括返済等も利用しながら残債を小さくしておくと良いでしょう。
ローンを完済した実績があると、場合によっては審査の上でプラスに見られることもあります。
勤続年数が短い場合はローンは控えた方が無難
勤続年数が短いと絶対ローンに通らないわけではないですが、ある程度の勤続年数がある方が通りやすいです。
そもそも環境に慣れていない中で、多額のローンを背負うのは精神的にも負担が大きいです。
こういったことから、転職や就職後間もない場合は、最低でも現在の勤務先に1年ほど在籍してから申し込む方が良いと考えられます。
申し込みの際には提出書類漏れに注意し正確な情報を提出する
申し込みの際に記入する情報は正確な情報を記載し、入力内容や提出書類に漏れがないことを確認しましょう。
申込内容に漏れやミスがあると、審査に時間が掛かったり、場合によっては審査に落ちてしまう原因になります。
また、虚偽申告を行っていることがバレると、かえって信用を失い審査落ちの原因になってしまいます。審査に通過するために嘘の内容を提出することは避けてください。
審査に通りやすいマイカーローンは?
銀行のマイカーローンを利用するのが基本的には最善と思われますが、銀行のマイカーローンの審査に通過できない場合であっても、利用できるマイカーローンは多くあります。
例えば、新車ディーラーの取り扱う「残価設定ローン」は、ディーラーの力加減で通りやすくなっています。
また、損保ジャパンのマイカーローンなども、マイカーローンの中では審査が緩めと言われます。
どうしても審査に通らない場合には、自社ローンで買える中古車販売店で購入することです。
自社ローンなら、最低限収入があれば、よほどの理由がない限りブラックであったとしても審査を通してもらえます。
まとめ:マイカーローンの審査結果連絡がこない理由は
- お申し込みが混雑しているため。
- メールの受信設定などが正しく行われていないため、メールが届かない。
- お申し込みが、審査回答時間外になっている。(金融機関などの公式サイトで要確認)
- 審査状況などにより、審査結果連絡が遅れている。
- 平日でも、勤務先が休みだったり在籍確認がとれない場合は、審査は後日になることがあります。
- 土日祝日の休日は、審査時間や審査回答時間が短くなっている場合や在籍確認ができない。
- 勤務先が休みだったり在籍確認がとれない場合は、審査結果は後日以降になることがあります。
- 保証会社の審査がながくかかっている場合など
審査結果の連絡がこない遅い場合に、考えられる理由などを紹介しましたが、銀行など金融機関の諸事情などにより、様々な原因が考えられます。遅くても審査結果は必ず届きます。
誰でも審査結果の連絡や通知が届かないと不安になり、審査に落ちたからではと心配になります。審査に落ちたから、審査連絡がこないのではないので、間違えないようにしましょう。
マイカーローンの審査結果に関するよくある質問
上記で解説したことも踏まえて、改めてマイカーローンの審査結果に関するよくある疑問点と、その回答をまとめます。