イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」は、一般的な銀行系のマイカーローンとは、やや異なるタイプのものです。
資金使途が幅広く、使い道を証明する書類も必要ないため、手軽に申し込みできるのが、大きな特徴です。
その一方で、実際に利用するにあたって、いくつか留意しておきたいポイントもあります。
ここでは、そんなイオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」について、メリットやデメリットも含めて解説していきます。
- 見積書の提出が必要ない
- 利用限度額は700万円まで
- 他の銀行に比べ金利が高い
- 年齢条件は満20歳以上60歳未満
- 契約1件につき2,750円(税込)の事務手数料が発生
- 総量規制の対象にならない
- ブラックでは借りれる可能性が低い
- 在籍確認はプライバシーに配慮され行われる
イオン銀行マイカーローン「イオンアシストプラン」の特徴
金利 | 年率3.8%~8.8% |
---|---|
借入限度額 | 10万円~700万円以内(10万円単位) |
借入期間 | 1~8年 |
担保・保証人 | 不要 |
保証会社 | オリックス・クレジット |
資金使途 | 自動車に関係するもの全般 |
事務手数料 | 契約1件につき2,750円 |
遅延損害金 | 年率14.6% |
利用できる人 | 日本国内に居住している方、外国籍の方については永住許可を受けている方 契約時の年齢が満20歳以上、満60歳未満の方 イオン銀行の普通預金口座をお持ちの方 安定かつ継続した収入の見込める方 保証会社であるオリックス・クレジット(株)の保証を受けられる方 |
イオン銀行のマイカーローンは、「イオンアシストプラン」というイオン銀行のローン商品の中に含まれています。そのため、「イオン銀行のマイカーローン」という独立した商品はありません。
イオン銀行では、Web申し込み専用のマイカーローンを含む多数の目的ローンや、使途自由のフリーローンが提供されていて、これらのローンをまとめて、「イオンアシストプラン」という商品名で提供されています。
イオンアシストプランにおいて提供されている目的ローンは下記の通りで、このうち「自動車ローン」が、いわゆるマイカーローンに該当します。
これらの目的型ローンは、資金使途を限定することで、フリーローンよりも安い金利で借りることができるのが特徴です。
- 自動車ローン
- 教育ローン
- 住宅ローン利用者限定ローン
- リフォームローン
- 輝く女性 サポートローン
- ペットローン
- サブカルローン
- デンタルローン
- 自転車ローン
- ビューティーローン
イオン銀行マイカーローン「イオンアシストプラン」を利用できる人
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」は、次の条件を満たす人が利用できます。
- 日本国内に居住している方、外国籍の方については永住許可を受けている方
- 契約時の年齢が満20歳以上、満60歳未満の方
- イオン銀行の普通預金口座をお持ちの方
- 安定かつ継続した収入を見込める方
- 保証会社であるオリックス・クレジット(株)の保証を受けられる方
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」を利用するためには、前年度の税込年収が200万円以上である必要があります。
パート、アルバイト、自営業者、派遣社員などの方であっても、年収の条件を満たしていれば申し込み可能です。
ただし年金受給者、学生、無職(専業主婦[夫]を含む)の方は利用できません。
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の借入可能額
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の借入可能額は10万円~700万円です。
限度額が最大で700万円であるため、一般的な車の購入費用の借入や、諸費用の借入に十分に対応できます。
ただし、年収が高い方で高額な車を購入したいような場合は、700万円では足りない可能性がありますので注意が必要です。
イオン銀行マイカーローン「イオンアシストプラン」の金利
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の金利は年3.8%~年8.8%です。
マイカーローンの審査に通過しなかった場合、フリーローン(金利年3.8%~年13.5%)として融資が出来るかどうか審査されます。
フリーローンとして審査に通過した場合は、金利がマイカーローンの金利の条件よりも上がることになります。
「イオンアシストプラン」の金利は固定金利であるため、市中金利の動向によって金利が変化する事はなく、返済が完了するまで一定の金利が適用されます。
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の借入期間
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の借入期間は1年以上8年以内(1年単位)です。
最長8年まで借りられるので、ゆとりをもって返済する事ができます。
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の融資手数料
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」は契約1件につき2,750円(税込)の事務手数料が発生します。
融資金額に関係なく、事務手数料は一定です。
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」は担保・保証人が不要
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」では、オリックス・クレジットが保証会社として保証を行います。
そのため、契約者側が保証人や担保等を用意する必要はありません。
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の資金使途
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」で融資を受けたお金の資金使途は、自動車に関係するものであればなんでもOKです。
自動車の購入(新車・中古車)はもちろんのこと、ドライブレコーダー、カーナビなどのオプションサービス、保険料・各種税金・納車費用などの諸費用、他社での借入れなどに使用できます。
ローンの申し込みの際に見積書等を提出する必要もありませんので、気軽に申し込みできます。
イオン銀行マイカーローン「イオンアシストプラン」審査申込から借り入れまでの流れ
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の申し込み方法はインターネットのみです。申し込みから借り入れまでの簡単な流れは次の通りです。
申込から借り入れまでの流れ
PCやスマートフォン等で申込ページにアクセスし、必要事項を記入して送信します。
ホームページ(パソコン/携帯/スマホ)へアクセスし、申込みフォームに必要事項を入力し、入力項目に間違いがないか確認した後送信します。
STEP1の申込内容に基づき、仮審査が行われます。
仮審査に承認されると、イオン銀行よりローン契約書が入った「お借入れ手続きのご案内」という書類が郵送されてきます。
契約書類に必要な情報を記入し、本人確認書類を同封して返送してください。
提出された書類に基づき、本審査が行われます。
提出した書類の内容と申し込み内容に相違等があると、本審査において審査落ちや融資金額の減額につながる場合があるため注意が必要です。
本審査が完了すれば、電話で契約内容の確認のための最終連絡が入ります。
イオン銀行口座をお持ちの場合は、申込みから、約1週間~2週間程度で融資が可能です。
在籍確認は電話でおこなわれる
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」を申し込むと、勤務先へ在籍確認のため、電話連絡がされる場合があります。
在籍確認とは、申し込み者が本当にその会社で働いていることなどを確認する目的で行われます。
在籍確認とは、原則として担当者の個人名を名乗る形で行われますが、社名を尋ねられた場合は「イオン銀行」を名乗る場合があります。
在籍確認はプライバシーに十分配慮して行われるため、ローンの申し込みをしていることを、担当者が明かすことはありません。
申し込み者が希望すれば、社名(イオン銀行)を名乗る形で在籍確認をしてもらうこともできます。
申し込みから融資までの期間
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」は、手続きが順調に進めば、申込から1~2週間程度で借り入れができます。
銀行口座を持っていない場合は、キャッシュカードの受け取り後の融資となり、およそ2~3週間程度を要します。
イオン銀行のマイカーローンは、書類のやり取りが必要になるため、その分時間が必要になり、即日融資等には対応していません。
提出する書類に不備があったりすると、再度書類をやり取りする必要が生じるため、より時間が掛かることになってしまいます。
また、申込内容と提出した書類の内容に相違点があると、本審査において確認のための時間が生じてしまいます。
そのため、申込フォームへの記入時や、契約書を提出する際は、正確な内容で提出することを心掛けるようにしましょう。
イオン銀行マイカーローン「イオンアシストプラン」の返済方法・返済額
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の返済は、イオン銀行の預金口座からの自動引き落としによって行います。
返済方式は毎月元利均等返済であり、元金と利息を毎月均等に返済していくことになるため、結果として毎月の返済額は一定になります。
また借入れ金額の50%を上限として、6カ月毎の増額返済も併用できます。ボーナス時期に返済額を多くするといった形で利用できます。
イオン銀行マイカーローン「イオンアシストプラン」の返済日
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の支払日は毎月27日です。27日が金融機関の休業日にあたる場合は、翌営業日が支払日になります。
支払い日に口座残高が足りない場合は、引き落としができず延滞扱いになるので、必要に応じて入金するのを忘れないようにする必要があります。
イオン銀行マイカーローン「イオンアシストプラン」の月々の返済額例
イオン銀行マイカーローンは、公式サイトで返済のシミュレーションができます。
例えば、200万円を金利8.8%、借入期間8年で借りた場合、毎月の返済額は29,093円、トータルの返済額は2,792,928円になります(増額返済をしなかった場合)。
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」は繰り上げ返済が可能
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」は繰上返済の手数料が無料であるため、繰上返済がしやすくなっています。
繰上返済の手続きは、インターネット・店舗・郵送のいずれかで行います。どこで手続きをするかによって、返済可能な金額や申込期限等が異なりますので注意してください。
返済 | 一部繰上返済 | 全額繰上返済 |
---|---|---|
返済金額 | 1万円から | 残高・利息の合計額 |
繰上返済手数料 | 無料 | |
申込期限 | 繰上返済希望日の前日まで | |
繰上返済の希望日 | 申込みの翌営業日から指定可能 |
イオン銀行マイカーローン「イオンアシストプラン」の審査基準
イオン銀行でマイカーローン「イオンアシストプラン」を借りるためには、所定の審査に通過する必要があります。審査に通過しなかった場合は、イオン銀行でマイカーローンを借りることはできません。
イオン銀行のマイカーローンは銀行のローンであり、審査においては様々な審査項目について厳密にチェックを行います。そのため、審査が甘いというわけではありません。
ただし、イオン銀行のマイカーローンの場合、金利が3.8~8.8%と他の銀行系マイカーローン(通常1~4%程度)と比較して高めであるため、審査基準は幾分緩めである可能性があります。
また、マイカーローンの審査に落ちても、フリーローンの審査に通過すれば、使途自由で借りられるので、そのまま車関係の費用に使う事が出来ます。
こういったことから、審査にやや不安がある方でも、年収などの最低限の条件を満たしていれば、申し込んでみる価値はあるといえるでしょう。
イオン銀行のマイカーローンの審査で見られるポイントは多数ありますが、主なポイントは次の2点(信用情報、収入に関する情報)です。
信用情報(他社からの借入状況を含む)
信用情報は、各個人のローンの利用歴等が記録されている情報の事で、ローンの審査を行う過程で必ずチェックされます。
審査を行う会社は、信用情報を利用して、主に次のようなことをチェックしています。
- 他社からの借入がどのぐらいあるか
- ローンやクレジットカードなどの延滞をしていないか
- 過去に金融事故を起こしていないか
- 過去半年間にローンの申し込み状況
収入に関する情報
ローンの審査に通過するためには、安定した収入が見込めるかどうかは重要です。
審査を行う会社は、安定収入があるかどうかを判断するため、申し込み者の職業形態・勤続年数・業種・会社の規模など、様々な項目をチェックしています。
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の審査に落ちる理由
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の審査に落ちる理由としては、主として次のようなものが考えられます。
信用情報に問題がある
信用情報に事故歴が記録されているようなブラックの方の場合、審査通過が難しくなります。
また、現在延滞しているローンがあるような場合も、信用情報からわかってしまうので、審査通過は難しくなるので、完済してから申し込みましょう。
他社借入が多い
既に他社からの借入額や借入件数が多く、返済に支障が出る可能性が高いと判断されるような場合は審査落ちになります。
他社借入があっても審査に通過すること自体は可能ですが、他社を含む返済額を年収と比較して無理のない範囲に抑える事が重要です。
収入が安定していない
先述したように、審査を行う会社は様々な角度から安定した収入が見込めるが見込めるかどうかをチェックしています。
収入が安定していない職業形態の方(パートやアルバイト、自営業など)は、審査に不利になることが多いです。また、現在の勤務先での勤続年数等も審査結果に影響します。
基本的にローンの審査は年収が高いほど審査に通過しやすくなりますが、特に借入希望額が多い場合は相応の年収が必要になります。
保証会社の社内ブラックである
イオン銀行のマイカーローンを利用するためには、保証会社(オリックス・クレジット)の審査に通過する必要があります。
過去にオリックス関連のサービスを利用する際にトラブルがあったことなどにより、保証会社の利用を断られた場合は、審査に通過できません。
申し込み内容に問題がある
申し込み内容に虚偽申告等があり、融資をするうえで問題があると判断される場合は審査落ちになります。
審査に通過するために勤務先や他社借入等を偽っても、多くの場合は審査の過程でバレてしまいます。申し込む際は、できるだけ正確な情報を記入した上で申し込みをしてください。
多重申し込みをしている
短期間(半年以内)に多数のローンの申し込みをすると、審査の際に不審に思われ、審査落ちに繋がる場合があるので注意が必要です。
信用情報の申込歴の記録は半年間残るので、半年以内に多数のローンを申し込んだり、同じローンを再申し込みするのは避けるようにしてください。
イオン銀行マイカーローン「イオンアシストプラン」の審査に落ちたらどうする?
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の審査で否決された場合は、先述したようにフリーローン(使途自由のローン)として審査され、そこで審査に通過すればフリーローンとして融資されます。
この場合は、マイカーローンの審査に通った場合と同じように利用できますが、マイカーローンとして融資を受けた場合よりも基本的に金利が高くなりますので、その点には留意が必要です。
フリーローンの審査にも通過しなかった場合、消費者金融のローンや、中古車販売店等が提供する自社ローンなどが、比較的審査に通過しやすいものとして選択肢に挙がります。
消費者金融のローン
消費者金融のローンは、上限金利が18%程度であることが多く、イオン銀行で借りるよりも多くの利息を要しますが、その分審査に通過しやすい傾向にあります。
消費者金融で借りると、金利が高い分返済負担が重くなりやすいので、出来る限り借入額を抑えることと、事前に返済計画をしっかり立てておくことが重要です。
中古車販売店等が提供する自社ローン
自社ローンとは、中古車販売店などが提供しているローンの事で、車の購入費用を販売店側にいったん立て替えてもらい、返済をしていくという仕組みです。
自社ローンは審査が緩いことが多く、例えば自社ローンを提供している「モビローン」は、審査通過率99%という謳い文句があります。
また信用情報の照会もないので、ブラックの方であっても車を購入できる可能性があります。
自社ローンの場合、金利はありませんが、その分車の購入費用は高めに設定されています。また、ローンの返済が完了するまでは、車の所有権は販売店側になる点には留意が必要です。
イオン銀行マイカーローン「イオンアシストプラン」を利用するメリット
- 資金使途の範囲が広い
- 見積書等の提出が不要
- 繰上返済手数料が無料
資金使途の範囲が広い
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」は、資金使途が広く設定されていて、車に関する費用であれば、基本的に何でも使えます。
見積書等の提出が不要
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」は、申し込む際に見積書等を別途提出する必要がありません。
そのため、申込時に見積書等を用意する手間がなく、おおよその予算の目途が立っていれば、気軽に申し込みができます。
繰上返済手数料が無料
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」は繰上返済手数料が無料であるため、金銭状況に合わせて繰上返済をしやすくなっていす。
イオン銀行マイカーローン「イオンアシストプラン」のデメリットや注意点
- 金利が高め
- 申し込み方法はWebのみ
- イオン銀行の口座が必須
金利が高め
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」は、金利が年率3.8%~8.8%に設定されています。
一般的な銀行のマイカーローンの金利が1~4%程度、ディーラーローンでも2~5%程度であることが多いので、それらと比較するとイオン銀行のマイカーローンは金利が高いです。
銀行系のマイカーローンの審査に通過できる場合は、そちらを利用した方が利息の支払いを抑えることができます。
申し込み方法はWebのみ
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」の申し込みは、インターネットでのみ行うことができ、店舗等での申し込みには対応していません。
そのため、Webでの申し込み手続きに不安がある場合は、店舗等での申し込みに対応している他社のマイカーローンを利用を検討するのがおすすめです。
イオン銀行の口座が必須
イオン銀行のマイカーローン「イオンアシストプラン」を利用するためには、イオン銀行の口座が必須です。
そのためイオン銀行の口座を持っていない場合は、口座開設が必要になります。