自動車関連のクレジットカード特典を最大限に活用するには、まずは自分のライフスタイルに合ったカードを選ぶことが重要です。
例えば、ガソリンスタンドでの給油が多い方は、給油ごとにポイントが貯まるカードや給油代が割引になるカードがお得です。
また、年会費無料でポイント還元率が高いカードや、車検やメンテナンス費用でポイントが多く貯まるカードもあります。
さらに、自動車税や車両保険をクレジットカードで支払うことで、大きなポイントを獲得できることもあるため、これらの支払いにも対応しているかをチェックしましょう。
ポイントの使い道も重要で、ガソリン代の割引だけでなく、新車購入時のキャッシュバックや、他の商品・サービスへの交換が可能なカードも魅力的です。
給油費用支払いでメリットのあるクレジットカード
ガソリンスタンドで支払いにクレジットカードを利用すれば、ポイントが貯まったり、割引を受けられたりと、さまざまなメリットを得ることができます。
ここで紹介するカードは、給油ごとにポイントが多く貯まったり、ガソリン代が割り引かれたりと、お得になります。
クレジットカード選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
シェル-pontaクレジットカード
ブランド | JCB/VISA/MasterCard |
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年会費 | 1375円(年1回以上利用で無料) |
貯まるポイント | Pontaポイント |
還元率 | 1% |
シェルSSや出光SS、apollostationといったガソリンスタンドでの給油がお得になるカードで、2L毎に4ポイントのPontaポイントを貯めることができます。
年1回以上の利用で翌年度の年会費は無料になるので、放置しなければ年会費の心配もありません。
また基本還元率1%であること、Ponta提携店で使うとポイントのW取りが可能であることなどを踏まえると、メインカードとして運用することもできるカードです。
コスモザカードオーパス
ブランド | JCB/VISA/MasterCard |
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年会費 | 無料 |
貯まるポイント | WAON POINT |
還元率 | 0.5% |
コスモ石油での給油を会員価格で利用できます。会員価格は地域によって異なるのですが、大体2~6円程度安くなります。
また入会から3か月間は給油が10円/L安くなる(50Lまで)というサービスもあり、最大で500円分お得になります。
また
- 「お客様感謝デー」などのイオンでのキャンペーンを利用できる
- イオンでの買い物でポイント2倍
- イオンシネマでの割引
といったイオンカードの特典も利用できます。
シェルスターレックスカード
ブランド | VISA/MasterCard |
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年会費 | 1375円(年24万以上利用で翌年無料) |
貯まるポイント | なし |
還元率 | なし |
ポイント還元がない代わりに、6か月の利用料金に応じてガソリン料金の割引がされるカードです。割引される金額は以下の通りです。
- 60万円以上:ハイオクガソリン12円/L・レギュラー・軽油7円/L割引
- 42~60万円未満:ハイオクガソリン10円/L・レギュラー・軽油5円/L割引
- 30~42万円未満:ハイオクガソリン8円/L・レギュラー・軽油3円/L割引
- 12~30万円未満:ハイオクガソリン5円/L・レギュラー・軽油2円/L割引
- 12万円未満:ハイオクガソリン3円/L・レギュラー・軽油1円/L割引
なおWeb明細を登録すると更に1円割引になります。なお割引が適用されるのは月150Lまでなので注意してください。
apollostation card
ブランド | JCB/VISA/MasterCard/AmericanExpress |
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年会費 | 無料 |
貯まるポイント | プラスポイント |
還元率 | 0.5% |
「出光まいどカード」の後継カードで、出光系列のSSで給油の際に当カードを利用することで、2円/L割引(灯油は1円/L)が適用されます。
またウェブ明細の利用で毎年4~5月での給油が3円/L引きになり、ウェブ明細発行時に10ptがプレゼントされる「エコ・プラスポイント」サービスも適用されます。そのため、当カードをお持ちの方はとりあえずWeb明細には登録しておきましょう。
また有料オプションである「ねびきプラス」に登録すると、さらにガソリンの割引があります。
ENEOSカードP、ENEOSカードC
ブランド | JCB/VISA/MasterCard/AmericanExpress |
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年会費 | 1375円 |
貯まるポイント | ENEOSポイント |
還元率 | 0.6% |
年会費1375円がややネックではありますが、ENEOSでの給油においてポイントがお得にたまったり、給油料金の割引がされたりします。
年会費がかかるタイプのENEOSカードとしては「P(ポイント)」「C(キャッシュバック)」の2種類があり、それぞれENEOSでの給油における特典は以下のようになります。
P | ENEOSで3%ポイント還元 |
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C | 月額の利用額に応じて以下のように割引 7万円以上利用→7円/L引き 5~7万円未満利用→5円/L引き 2~5万円未満利用→4円/L引き 1~2万円未満利用→2円/L引き 1万円未満利用→1円/L引き |
なおENEOSカードには後に紹介する「S(スタンダード)」という年会費無料のタイプもありますが、こちらは給油での還元はやや低下します。
一方で「S」ではENEOSでのカーメンテ商品の購入でもポイントがアップします。
給油・パーツ関連費用支払いでメリットのあるクレジットカード
ガソリンスタンドやパーツショップでの支払いにクレジットカードを利用すれば、ポイントが多く貯まったり、ガソリン代が割り引かれたりと、お得になるクレジットカードを紹介します。
ENEOSカード S(スタンダード)
ブランド | JCB/VISA |
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年会費 | 1375円(年1回以上利用で無料) |
貯まるポイント | ENEOSポイント |
還元率 | 0.6% |
年会費1375円となっていますが、年1回の利用で翌年の年会費無料が無料になるので、「TS CUBIC CARD」より維持コストはかかりません。
またENEOSサービスステーションでメンテナンス関連の商品を買うと2%還元という特典もあります。
ENEOSカードには年会費無料の「S(スタンダード)」のほかに、先ほど紹介した利用額にかかわらず年会費1375円が必要になる代わりに特典強めな「C(キャッシュバックタイプ)」と「P(ポイントタイプ)」もあります。
近年はガソリンが値上がり傾向なこともあり、ガソリンに費やす額の多い方はCやPのほうがお得になるかもしれません。
オートバックスグループザカード
ブランド | MasterCard |
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年会費 | 2200円(年10万円以上利用で無料) |
貯まるポイント | プラスポイント |
還元率 | 0.5% |
NICOSあるいはオリコとオートバックスの提携カードで、名前の通りオートバックスをお得に利用できるクレジットカードです。
ETCカード(年会費無料)の利用やオートバックスエクスプレスでの給油で2倍のポイントが貯まります。またオートバックスでの利用で代金が3%割引にもなります。
またオートバックスで利用すると、Tポイントとカード会社のポイントがWで貯められます。
年会費2200円がやや高価なので、年会費無料のラインである年10万をクリアできるかが問題ではありますが、オートバックスを頻繁に利用する方は要検討のカードといえます。
イエローハットクレジット&ポイントカード
ブランド | MasterCard |
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年会費 | 無料 |
貯まるポイント | イエローハットポイント・提携会社のポイント |
還元率 | 0.5% |
オリコ、JACCSとイエローハットの提携で発行されているカードで、以下のようなメリットがあります。
- 入会金・年会費無料
- イエローハットでの買い物で2%のイエローハットポイント還元
- エンジンオイル・オイルフィルター・エアーフィルター交換工賃無料
なおイエローハット以外での買い物で利用した際は0.5%の暮らスマイル(オリコ)または、ラブリィポイント(JACCS)が貯まります。
自動車メーカーTOYOTA発行のクレジットカード
TOYOTA TS CUBID CARDのような、自動車会社が発行しているクレジットカードもあります。
これらのカードは基本還元率も1%と高いことに加え、
- ディーラーでの車検、新車購入などでもカード払いを利用できる
- ガソリンスタンドで還元率がアップする
などのメリットがあります。一方で年会費がかかるうえに特典の充実度は他の一般カードと大きく違わないところが、ややネックでもあります。
TOYOTA TS CUBIC CARD
ブランド | JCB/VISA/MasterCard |
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年会費 | 1375円(初年度無料) |
貯まるポイント | ポイントプラスポイント |
還元率 | 1% |
カード名の通りトヨタ車を愛好する方向けのカードです。基本還元率1%(1000円→10pt)
- TOYOTA Walletへのチャージで還元率2%
- ENEOS等特約店での利用で還元率1.5%
- ポイントアップマーケットWEBを経由したお買い物でポイントアップ
- 万一の事故時のサポート(JAFロードサービスへの取次ぎなど)
- 国内外のレンタカー代金の割引
といったメリットがあります。貯めたポイントは1pt=1円相当でキャッシュバックが可能です。他社ポイントやANAマイル等への交換も可能ですが、ポイント還元率が大幅低下します。
基本的なスペックも悪くないカードなのですが、年会費1375円がややネックでもあります。
発行終了したカード
愛用者には惜しまれながらも新規募集を終了した、車関連のサービスが満載されていたクレジットカードがあります。
Honda Cカード※新規申込終了
ブランド | JCB/VISA/MasterCard |
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年会費 | 1650円(初年度無料) |
貯まるポイント | Hondaキャッシュポイント |
還元率 | 1% |
Honda愛好者の方向けのカードとして「Honda Cカード」というカードもあります。このカードは基本還元率1%に加え、サービスステーション等で還元率がアップするのが特徴です。
- Honda CカードClub Offで、国内外の宿泊施設など全国20万以上の施設を会員特別価格で利用できる。
- 鈴鹿サーキットやモビリティリゾートもてぎ、レインボーモータースクールといったHondaの関連施設を割引価格で利用できる
年会費1650円がネックですが、年間40万円以上利用で年会費分のポイントが還元されるため、実質無料といっても良い状態になります。そのため年会費をチャラにするにはある程度メインで利用する必要があります。
JCBドライバーズプラスカード※新規申込終了
ブランド | JCB |
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年会費 | 1350円 |
貯まるポイント | なし |
還元率 | 利用額による |
ガソリンスタンドや高速道路等の利用額に応じてキャッシュバックがされるカードで、最大で6000円が貰えます。ETCカードが無料で作れるのも大きいです。
ポイントサービスがありませんが、月額の利用額に応じてキャッシュバック率が決まるカードです。
3万円未満だとキャッシュバックがありませんが、3~5万円未満で2.5%のキャッシュバックがあり、以降利用額が増えるにつれキャッシュバック率が上昇し、最大30%になります(30万円以上利用の場合)。
なお当カードは新規発行ができなくなってしまい、今から新たに作ることはできません。
まとめ
自動車関連のクレジットカードを選ぶ際には、まず自身の用途やライフスタイルを明確にすることが大切です。
車の購入や維持にかかる費用をクレジットカードで支払うことで得られるメリットは大きいですが、事前に確認が必要な点も多く存在します。
新車や中古車をカードで購入する際は、利用できる支払い方法や上限額など、店舗やディーラーごとの条件をしっかりと確認することが重要です。
特に、任意保険料や燃料代はクレジットカードでの支払いが一般的に可能であり、ポイント還元によってさらにお得に利用できます。
また、クレジットカードの中には、特定のガソリンスタンドでの割引やロードサービスが付いているものもあります。
これらの特典を活用することで、ガソリン代の節約や万が一のトラブルに備えることができるでしょう。
自動車税の支払いについてもクレジットカードを利用することで、支払いの簡便さやポイント還元の恩恵を受けることができますが、クレジットカード支払いが可能かを事前に確認することが必要です。
最後に、自動車メーカー発行のクレジットカードは、そのメーカーの車を購入する際に特典が使えることがあり、購入予定の車種に応じてカードを選ぶことが推奨されます。
しかしながら、これらのカードは年会費やポイント還元率などの詳細をしっかりと理解した上で選定することが肝要です。
全体として、クレジットカードを効果的に活用することで費用を節約し、より豊かなカーライフを実現できるでしょう。