様々な事情から闇金でもいいからお金を借りたい、といった方も多いのかもしれません。
しかし、ひとたび闇金とかかわってしまうと、様々な理由からあなたの人生を悪い方向へ変えてしまう可能性も高いです。
闇金から借りることのリスクは想像以上に大きいもので、「たった数万円だから」などと軽く考えるべきではありません。そのため、闇金にはまずは関わらないこと、借りないことが第一です。
ここでは、闇金にかかわることによるリスクや対処法について解説していきます。
正規と闇の違いは?法律で守られた貸金業と違法な闇金業者の違い
闇金を一言で表すと「認可されていない違法な貸金業者」の事です。
貸金業を営む際には国や都道府県に届け出をし、登録貸金業者として認可登録を受ける必要があります。
また、貸金業を営むにあたっては法律によって様々な規制があり、登録業者は法律を順守しているかチェックもされるため、正規の貸金業者であれば、そういった法律に反しない形で営業をしています。
一方で闇金は貸金業者として登録を受けていない違法業者であり、本来法律によって禁止されている高い金利による融資や違法な取り立ても平気で行ってきます。
闇金から借りたら一生逃れられない!? 法外な利息と嫌がらせのリスクを大暴露!
闇金から借りるリスクとしては、以下のようなものがあります。
- 法外な利息を請求される
- 闇金とのかかわりを断つことができなくなる
- 様々な嫌がらせを受ける
- 犯罪への加担を強要される
闇金利息の恐怖!正規の業者とは大違いの異常な高金利とは?
闇金を利用する上で第一に言われるリスクは「法外な利息を請求される」ということです。
闇金の利息というと「トイチ(10日で1割の利息)」という言葉が知られていますが、実際に闇金に借りたときの利息はトイチではすまないケースが多く、「トサン(10日で3割)」から「トゴ(10日で5割)」のような異常なまでに高い利息を請求されます。
法律上では貸金業を行うにあたっての利息は年率20%までと決められているので、正規の業者とは雲泥の差です。
これだけ高い利息を要求されると、払う利息がもったいないことに加え、支払いが膨らみ続けていつになっても支払いが終わらなくなる可能性があります。
闇金との関わりを断つのは難しい!闇金利用後に待ち受けるリスクとは?
先ほど述べたように闇金は異常なまでに高い金利でお金を貸しているため、返済の際には借りた金に多額の利息をプラスして返済しなければならず、返済が追い付かなくなるリスクが高いです。
そもそも闇金にとって、借金を完済されるというのはそれ以上取り立てができないことを意味するので、むしろ不都合なことだともいえます。
そのため悪質な闇金の場合だと、債務者側が完済しようとすると、完済させないためにわざと電話に出なかったり、契約条件を一方的に変更してくるなどといったケースもあります。
またこちらが頼んでもいないのに、勝手に融資をしてくるような押し貸し業者も存在しています。
そのため、仮に返せる見込みがあったとしても、安易に闇金に頼るのは絶対にすべきではありません。
裏では闇金を利用したことのある人のリストが売買されています。
一度闇金を利用してしまうと美味しい客だとみなされ、勧誘等が頻繁に来るようになるかもしれません。
そういったことも、闇金とのかかわりを断つことが難しい要因といわれます。
【衝撃告白】闇金が家族や職場まで返済を要求!あなたも狙われるかも!?
闇金の場合、支払いができなくなった債務者に対しての嫌がらせ行為も厭いません。
一般的な闇金のイメージというと、家に押しかけてドアをドンドン叩く、暴力や暴言で脅すといったものがあるかもしれませんが、最近の闇金はそのようなリスクが高い上に費用も掛かる行為を行うケースは多くありません。
代わりにどのような嫌がらせをするかというと「職場や家族にまで返済を要求する」「執拗に電話を掛けて返済を要求する」「近所に張り紙をする」などといったものがあります。
本来はこのような債務者の生活を脅かすような取り立ては、法律によって禁止されています。しかし法律を無視する闇金業者にとっては、そんなことは知ったことではありません。
闇金業者の恐ろしい手口!銀行口座やスマホの譲渡、強盗まで要求する理由とは?
返済ができなくなった債務者に対し、借金を免除する代わりに犯罪行為への加担を要求する闇金業者もあります。
犯罪行為というのは銀行口座やスマホ等の譲渡、薬物の運び屋や特殊詐欺の受け子などです。
最近でも話題の「叩き」といわれる強盗などもそうです。
悪質な業者の場合、融資に申し込むと「銀行口座を預ければ融資する」などと言ってくる例もあります。
口座やスマホを要求されるのは、闇金業者は足がつくのを恐れて業務の際には、他人の銀行口座やスマホを利用していることなどが理由だと考えられます。
しかし他人に銀行口座や携帯等を貸し出すこと自体が法律違反であり、応じてしまうと自身までもが罪に問われてしまう可能性があります。
他にも違法薬物の運び屋や詐欺の受け子といった、反社会的な行為へと加担させられる場合もあります。
闇金から借りる前に考えたいこと
闇金からお金を借りることは、一見して手軽で便利な方法のように思えるかもしれません。
しかし、闇金の利息は非常に高く、返済が困難になる場合もあります。
そこで、闇金から借りる前に考えておきたいポイントを紹介します。
闇金との違いは?登録業者から借りるメリットと安心感
お金を借りる際は出来る限り正規の貸金業者から借りましょう。
中小の消費者金融等であれば、大手と比較して比較的審査が緩いことも多いです。
登録を受けている業者であれば違法な取り立てや高い金利を要求されることはないので、闇金とは雲泥の差です。
キャッシング枠の利息は他の貸金業者と同じ!お金を借りるならクレジットカードがお得!
クレジットカードを持っている場合、キャッシング枠を利用すれば現金を借りることができます。
クレジットカードでのキャッシングは、他の貸金業者と変わらない程度の利息でお金を借りられますので、闇金に頼る前に使ってしまいましょう。
貸金業者と比べると、クレジットカードを利用してお金を借りることで、お得なメリットがたくさんあります!
キャッシング枠の利用は、いつでも手軽に行えるだけでなく、返済も分割できるため、無理なく借りることができます。
さらに、クレジットカードを使ってお金を借りることで、ポイントや特典もゲットできるチャンスがあります!
闇金に頼るよりも!債務整理で人生を立て直すチャンス!
それでも借金の返済が追いつかない場合は、債務整理を行うことも検討してください。
債務整理を行うと新規にローンが借りれなくなったり、クレジットカードを発行できなくなるなど一定の影響はありますが、その代わりに返済の負担を大きく緩和できるため、借金の返済が追い付かない場合はメリットが大きい制度です。
闇金を利用してさらに精神的に追い込まれるよりは、債務整理を行うほうが今後の人生を立て直しやすくなるはずです。
闇金トラブルを解決するための3つの手段とは?自分で対応する方法から警察や弁護士への相談まで
もし闇金にかかわってしまった場合は
- 自分で対応する
- 警察に相談する
- 弁護士に相談する
といった手段が考えられます。
闇金との交渉は要注意!被害に遭わないための正しい対処法とは?
自分で闇金と交渉したり穏便に支払いを済ませるという方法もありますが、下手を打って闇金を逆上させると、嫌がらせ行為をされるなど厄介なことになる可能性もあります。
自分で相手をするのは精神的負担も大きく、闇金に精神的に追い詰められて正常な対応ができなくなる可能性もあります。
もっとも闇金業者にしても、自ら積極的に事を荒立ててリスクを犯したくはないでしょうから、穏便に支払いを済ませてくれるような債務者はありがたい存在であるため、支払いさえできれば、それ以上向こうから事を荒立てることはしてこないかもしれません(闇金からのセールスは頻繁に来るでしょうが)。
しかし、悪質な業者だとカモだと思われて支払いを済ませたことを認めなかったり、更に要求がエスカレートするといった可能性も高いです。
仮にきちんと返済をした場合でも、更に請求が来るような悪質な業者の場合は、すぐに専門家に依頼するようにしましょう。
ヤミ金トラブルに怯える必要なし!警察が力を入れて対処します!
闇金からの被害の相談は、弁護士などの法律専門家より警察に限ります。
警察は民事不介入の原則があるため、事件性や証拠がない限り動いてくれないことも多かったですが、現在は対処に力を入れています。
住まいを管轄する警察署生活安全課に、電話ではなく直接生活安全課に行って相談をして下さい。
神奈川県警の例:ヤミ金融業者を撲滅するために!
嫌がらせ等の証拠があるような場合は、必ず警察に相談してください。
闇金被害から逃れる方法!弁護士の力で安心・確実に解決!
法律に違反している自覚がありながら営業を続ける闇金にとって、弁護士のような専門家を相手するのは分の悪い行為です。
債務者側が弁護士を利用すれば、闇金も手を引くケースが多いです。
素性のわからない闇金を相手に自分ひとりで対応するのは精神的な負担も大きいでしょうから、基本的には闇金の対応は専門家に任せるのがおすすめです。
リスクとしては対応にあたった弁護士が闇金相手にもめるケースなどが考えられます。
そのため、依頼する業者は闇金相手の実績がある業者を選ぶようにすると、失敗するリスクが少なくなります。
闇金から借りたお金は返さなくても大丈夫?専門家に相談すべき理由とは
正規の貸金業者から借りた場合と違い、闇金から借りたお金は法律上返す必要はないとされています。
というのも、闇金が貸し付けたお金は「不法原因給付」に該当するからです。
不法原因給付とは、文字通り違法にお金を貸し付けることですが、そういった貸し付けに対しては、貸した側は借りた側に返済請求はできません。
そのため、闇金から借りたお金を返す必要はありません。
しかし闇金にお金を返さないでいると闇金側は執拗に電話をかけてくるなど嫌がらせがエスカレートし、精神的に追い詰めようとしてきます。
そのため、返す必要はないからといって無視はせず、専門家に相談することをおすすめします。
だからといって、闇金相手に最初から踏み倒すつもりでお金を借りるのは避けてください。
「闇金相手に詐欺したったww」などといった体験談がネットに落ちていることもありますが、マネするのは避けてください。
最初から返す意思がないにも関わらず、返すと偽ってお金を借りるのは詐欺罪に妥当する可能性があります。